☆ 自作短編小説 「えーと、びーと、しーと」 ☆

これは、以前にわたしが登録する複数のブログの中で発表していたもので、ミクシィやアメブロなどでもわたしは自作短編小説を発表しています。

その中のひとつ、です。

決して、他人様のをコピペして、自作と偽っているわけではありませんので、お間違いなく!!




☆自作短編小説 「えーと、びーと、しーと」 ☆

それは、彼の車の中でのことだった。

「えーと・・・・・」

彼は、わざとのように身をよじらせると、助手席の彼女のほうに体を傾けていた。

何かを確認するかのように。

カーステレオから、ビートの利いたBGMが流れている。

何をどう想ったのであろうか、彼女はいつの間にか、静かにシートを倒していた。

彼女の視線は、サンルーフの向こう側。

夜空の下、川べりに停車している車の中で、いきなり叫び声が・・・>


「ちがうっ!! そのギアじゃない!!」


彼女の片手は、そっと彼の方へ伸びていたのだが・・・

彼は、そのギアに触れている彼女の手の上から、やさしく手を離させると、ニュートラルに戻した。


「キミの欲しいのは、こっちのギアだろう?」


彼は、いつの間にか手にしていたものを彼女の手に触れさせた。


「ほら、リチャード・ギア主演の、シャル・ウィー・ダンスのDVD。」


彼女は、実は、秘かに、AとBとCと、進んでいく事を期待していたのであった。

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